1942年、カリブの島々・・・ここに ーこの世で俺に盗めぬものはないー と自ら豪語する１人の泥棒詐欺師ダゴベール、通称“ダグ”という男がいた。
彼は依頼を受けては盗みを繰り返し、いつも女刑事アナ・マリアとその部下イグナシオに追われていた。

ある日、相棒のセルジオから一風変わった依頼がきたことを告げられる。

ーある女を盗み出してほしいー

一度は断るダゴベールだったが、とうとうこの依頼を引き受けることに・・・その女が現れるという船上パーティに忍び込み、見事彼女を盗み出す事に成功する。

しかし、その女というのが実はパラス・アテナ国のプリンセス、ジェニファーであったことが判明する！面倒な事に巻き込まれるのは御免だと、彼女を送り届けようとするダゴベールだが、もう少しだけ一緒に居たいというジェニファー。

一方彼女が誘拐されたと知り、息子アルバートを王座につかせたいと考える二コールは秘かにジェニファーを亡きものにしようと企む・・・

１日限りの「ローマの休日」ならぬ「カリブの休日」を満喫するはずだったダゴベールとジェニファーだったが、２人の前に突如現れる黒い影・・・

二コールからの依頼を受け、フランスからやってきたという腕利きの殺し屋ジョエル ロビュション、通称“男爵”。王室のものだと名乗る謎の男マックスとその部下クリス。

誘拐犯と人質であるはずのダゴベールとジェニファーだが、迫りくる敵から逃れるうちカリブの島々を巡りながら不思議な逃避行をすることに・・・

クライマックスに明かされる、トップシークレットとは一体何なのか・・・

明るく楽しいカリブの物語、どうぞお楽しみ下さい！！